種まく人

読みました

昔はよく人に相談したり、
日々あったことから見た夢の話まで
なんでもぺちゃくちゃ話していたけど
大人になるにつれて
なんでもかんでも話さなくなりました

そしてある時友人から
「話さないでわたしから逃げる」
と言われました

大好きな友人です

その子はとっても聞き上手で
よく話も聞いてもらっていたし
わたしに限らずいろんな人から頼りにされ
話を聞く子だったので
余計そう思ったのかもしれません

その子から逃げる、とか、
心を閉ざすとかではなくて
自分にとって
とても大切にしている想いや
どうしても触れられたくない病んだ部分
気持ちが強ければ強いものほど
だれにも介入されたくないのです


言葉にすると
大切に大切に心の中に閉まっておきたい想いが
とても意味のないものに変わってしまう気がするから

想いが強ければ強いほど
他言は無用


たまにこっそりと心から取り出して
行き場のない気持ちを慰めてあげる
愛でてあげる
それでいいのです

自分の考えを文章化するのはどうも苦手
それに比べこの作家さんは
ぐっと胸につく書き方をして素敵

ふだんあんまり読まない種類の本だけど
なぜか気になって買ってみてよかった
それにタイトルがいいやん

でもたまーに
なんとなく人に話したくなって
あんまり仲良くない人とか
お店の人とかにさらりと打ち明けたりしてみる


ちょっとかっこいいこと書いたけど
やっぱりわたしはおしゃべりの話したがりです