石井ゆかり「薔薇色の鳥の本」３
がんばっている人に
「がんばって」って言うのは気がひける
東日本大震災の頃あたりから
世間でも
「がんばって」
はどこか他人事に聞こえるから
「がんばろう」
が正解
みたいな意見を何度か耳にした
一理ある
だから
「がんばって！」
とは言わず
無理ない程度に！
とか
マイペースにね！
っていう言葉を使うようにしていたけど
大切な家族や友だちが
落ち込んでいたら
がんばらないといけないことに挑んでいたら
やっぱり
「がんばって！」
って言いたくなる
単純にエールを送りたい
直接的な力にはなれなくても
せめて
応援してるよ！
っていう気持ちを伝えたい
それに
気持ちがこもっていたら
がんばってだろうが
なんであろうが
言葉は言葉を超えて
心と心で通じ合える
たぶん。
もし
伝わらなくたって
相手を想うエネルギーは何らかの形で
必ず伝わる
少なくとも
世界は１ミリ平和になる
だから
もうがんばってでもがんばれでも
なんでもいいから
自分の言葉で
あの子にエールを
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